合気道の天敵である腰痛のガイドラインがアメリカ内科学会で作成されました。興味のある方はグーグルで検索して下さい。

急性、亜急性、および慢性腰痛に対する非侵襲的治療に関するAmerican College of Physiciansの推奨
ACP Recommendations for Noninvasive Therapies for Acute, Subacute, and Chronic Low Back Pain
2017 March 02

薬剤および色々な治療を膨大な統計処理を行い結果を出しています。膨大な金と労力をかけた結果ですが、面白いのはアメリカの統計なので、痛み止め、筋弛緩薬、睡眠薬、、抗うつ薬、抗けいれん薬、麻薬まで使用しています。他には局所の温熱や太極拳などの非薬物療法も統計に入っています。それで結果ですが、

  • 急性または亜急性腰痛の患者には、表面の温熱、マッサージ、鍼治療、または脊椎マニピュレーションを用いる。必要であればNSAID(普通の痛み止めです)またはSMR(骨格筋弛緩薬)を追加する。(強い推奨)

 

  • 慢性腰痛には、非薬物療法を1つ選択する。(強い推奨)

 

これらの推奨を要約すると「害するなかれ」(余計な薬を使っても害があるだけで無駄という身も蓋もない結論です。慢性腰痛でも、非薬物療法を試して駄目なら薬を使えとは論文には書いていますが、弱い推奨です)

結局の所、腰痛にもっとも効くのは臀部等を暖める事です(麻薬を使用するよりも効くというのが驚きです)。もちろん、毛や羽毛を着て熱が逃げないようにしないと暖まりませんから、厚着して患部にホッカイロというシンプルな結果です。